シンママの仕事選びの考え方。
1ヵ月いくらで足りるのか。
シンママになってまず考えるのは生活費の事です。
○シンママになる予定のかた
○シンママになってすぐのかた
○シンママになって大分経ち子供が大きくなったかた
生活費を稼ぐのが自分1人で、どの位あれば子供との生活が可能かを計算します。
生活費(固定でかかる費用)
生活費
固定で毎月どの位出ていくのかを考えます。
銀行の通帳で引き落とされているものはわかりやすいですね。
現金で払っているものの書き出し(レシートを1ヵ月~半年とっておいて自分が何にどの位、支払いをしているかチェックするといいですね)
電気・ガス・水道・携帯・通信費・各種保険・家賃・交通費・医療費
学費(保育園・小学校・中学校・高校)、塾・習い事 等
季節の出費
季節・シーンによる出費
1・2月 お正月の落とし玉・お餅、おせちなどの食費・寒いので灯油、ヒートテックなど温かい衣服費用・流行風邪などでかかる医療費(子供のインフルを看病した結果、自分もインフルになるなど、子供の看病で休んだ日数+自分が羅漢したことにより休んだ日数分の給料が減るなど、この寒い時期は危険です。有給が取れないとつらいですね)
3・4月 卒園、卒業式(年長・小6・中3・高3・専門・短大・大学)保育園や中学・高校は制服があるのですが、親はその都度フォーマルを着て参加しますので、なるべく太らないようにしましょう。
進級などで揃える制服・教科書・文具等(中学校・高校は制服があります)あとは部活で使う品をそろえる事

5~11月 中学生・高校生は衣替えで夏服を用意しなくてはなりません。保育園、小学校は夏のプールなど、毎年サイズが変わるので毎年買うという事も。
12月 冬・灯油やクリスマスプレゼント 小さくなった去年の衣類・靴・上履き等の買い替え
●車に乗る地域のかたなら、車検が結構かかりますね。車検は2年に1度支払いがきます。自動車税は毎年支払いがあり、年に1回支払います。
●年金の支払い、医療保険の支払い、所得税など、仕事をすると給与から天引きされます。
〇シンママは、住民税が非課税になります。医療費も、市役所等で申請すると全額帰ってきます。
①ノートや、携帯のメモに書き出してみましょう。
②削れるところを探しましょう。
③生命保険・医療保険などは時間があれば契約内容を確認して、月額がより良い内容で安いものに切り替えましょう。
保険会社によって、どんどん現代に合った保険内容になっていますので、チェックしてみましょう。
最低でも月に18万かかる、ひとによっては14万でいけるというひともいると思います。
自分にかかるお金
シンママは大人ですので、やせたり太ったり以外は基本服のサイズはかわりませんが、経年劣化した服や靴は買い替えます。
白髪も増えるので、カット以外も必要ですね。
ドラッグストアの毛染めなら安く、自分の都合で染められるのでおすすめです。
友達のお誘いでランチなど、交際費もかかります。
シンママ歴が長くなると、友達が家に遊びに来て家でランチしてお金がかからないように配慮してくれたりします。ありがたいですね。
あとは、酒・煙草などの嗜好品が無いとやってられない方もいらっしゃいますから、月にどのくらいかかるかレシートなどをとっておいてチェックしましょう。

月に最低でもいくら必要か書き出しましたか?
今、仕事があるひとは、その給料で足りるかどうか。
(その仕事が接客業で土日祝必ず出勤+低賃金の場合は転職を考えてもいいかもです=子供が小さい場合・0歳~10歳位=土日祝で子供を預けないといけない仕事は結構子供が大きくなるまでの間、精神的に参ってくることがあります)
今、仕事を探している人は、いま算出した『1か月に必要な金額』+市や自治体から受け取れる『母子家庭手当』『児童扶養手当』について調べると、少し楽に仕事が出来る可能性があります。
※できれば貯金もしたいところですが、それは後で考えましょう
ライフワークバランス
たとえば、シンママが働く時に悩むこと、いっぱいありますが私はこのライフワークバランスが非常に気になりました。
仕事をすればするほどお金の面は安心ですが、結局子供を預けたりするのにお金がかかったり、何より子供との時間がとれなくなります。
子供との時間が減ることによって、弊害がいくつもあります。
・子供の精神の安定
・甘えたいのに時間が無いので寂しさを抱え我慢するようになる→その我慢が何らかの形で爆発→シンママとても困る(悪い循環)
・土日祝休みの仕事は幼児~小学生時代の子供と一緒にいられない
・シンママの目に届かないうちに預け先の影響を多く受ける
・子供の事で何かあったときにシンママのメンタルがやられる(メンタル重要です)
私は離婚した時に契約社員として長く働いていた会社があったので、不安ながらも月9万~15万程度の手取りがありましたが、接客業だったので子供との時間がとれず、つらかったです。
まだ食べさせた事の無いものを預け先からもらって、それを食べるクセがついていたり、見せたことのない番組を見る習慣がついていたり、自分が親なのに・・・と不安な気持ちになりました。
母子家庭手当と児童扶養手当
シンママになると、市や自治体の福祉があります。
バリバリのキャリアウーマンで生活費なんか困らない!という方を除いて、これは頂いた方が助かります。
このお金は、離婚後に市役所に申請すると、4か月に1度4か月分など、その自治体の決められた頻度で受け取れます。お住まいの自治体にお尋ねください。
前年の所得によって、いくら受け取れるか算出されるので、自身の住む場所の市役所や区役所などに問い合わせてみてください。
この、母子家庭手当と児童扶養手当が合わせて4万円くらいだとします。
そして、じぶんで計算した『月に必要な金額』が例えば15万円だとします。
~ライフワークバランス的に時間にゆとりのある働き方の例~
時給950円で9:00-15:00勤務・休憩1時間=\4.750/1日 ×22日=104.500円/月
となります。(土日休みの設定)
そしてこの10万4.500円+約4万円で14万4.500円になります。
ギリギリ感は否めませんが、かなり自由がきく設定ではあります。
子供が小さい、もしくは体調が悪く長く働くのがキツいなど、無理せず働きたいときの試算です。
デメリットは、
・貯金は厳しい
・平日に子供が体調不良で休むと有給が使えなければ厳しい
・いつか正社員になりたいシンママの場合キャリアを築く時間のロス(この点は考え方次第です)
・30歳位で第一子を産んだシンママなら40歳頃には他へ転職したほうが良い
メリットは
・小6でも子供の下校は15:20前後、子供との時間を作れる
・塾へ行かなくてもシンママが教えてあげられるので塾費用削減
・時間があるので、料理、市役所など用事が済ませられる
・時間が無い事による出費(惣菜やコンビニ利用)が減る
・掃除や名も無い様々な家事もこなせてイライラが減る
・時間が無いイライラから解放され心に余裕が産まれる
・今年度、時間を削って働くと来年度の母子家庭手当などが減る
ここはかなり考え方に差がでる部分だと思います。
子供との時間>月給
子供との時間<月給
私は子供が保育園の頃は、保育園は18:30まで子供を預かってもらえました。
小1になると毎日下校が昼になりますので、接客業の私の仕事時間や休みとどうしても合わず、俗にいう『小1の壁』にぶち当たり、長く務めた接客業の契約社員を辞めました。天職だったので、その後の異業種では苦労しました。
離婚から11年目のシンママの私が思うこと
私は、子供が今日あった出来事を話してくれた時に、返事をしてあげたい。
母としての返事や提案をしてあげたい。
小さな事のように思われますが、実はこのやりとりはとても大きな事です。
こういった毎日の小さななやり取りが、子供の脳や人生形成に非常に重要だと考えます。
シンママと子供だけの暮らしなら、ママがイライラしていたら、子供は遠慮したり、もしくは同じように、イライラした子になってしまいます。人間のお手本はママだけなのです。そして、逃げ場がなくなります。ずっと『いい子でいなきゃ』と思うようになります。
お話しをしようとしても、ママがイライラして怖かったら、何も話せません。
そして段々と大切な相談もできなくなり、それが何か悪い事件へつながり兼ねない遠因であると考えます。
一方、ママは一生懸命働いて、家事をやって、子育てをしていて、たった一人で生活を支えているのに、子供の気持ちが理解できなくなって衝突しかねません。それ位、自分が産んだ可愛い子供と心の距離が開いてしまう事だってあるのです。
そんな悲しいことありますか。
子供の成長に伴って、手を離してはいけない時期・目を離してはいけない時期など長くありますが、ずっと離してはいけないのは『心』だと思います。
お金は必要なだけ稼いで、時間を子供と過ごすと、子供が満足して幸せに暮らせるようになりました。
一時期、お金の心配をし過ぎて、ブラック企業に入ってしまった事がありました。
朝、子供が7時過ぎに小学校へ行き、私は10時からのはずなのに9:30までに出社し(早出という名のタダ働きです)、終わるのは19:30。でも残業の事も多く、残業代もでません。休みは月8日で、毎週水曜日が定休なのに、水曜に強制出勤(給料出ません)、そのため12連勤など毎月当たり前でした。月4日は水曜日が休みで、1日は日曜休み、残りの3日に土日祝で休みを取りたくても、先輩社員が先に予定を入れてしまうので、休めませんでした。
制服も無し、でも綺麗にして出てくれといわれ、毎日すり減りました。子供との時間なんか無く、20時頃に迎えに行ってからアパートに帰り、すぐお風呂に入れて寝かす。ランドセルの支度をなどさせたくても、一緒に家にいる時間が取れず、日曜に休みをとれるのが、月に1回だけでした。土曜日に休みたいなんて言えば、「やる気あるの?!」と怒鳴られ、「シングルマザーだからって言って、出張をさせないなんて甘い会社ではありません!と言われ、泊まりで3泊4日の出張などもありました。別に、行きたくないなんて一言も言わないのにです。
これで手取りが16万前後です。
働いてすり減って、お金が貯まるかといえば、ストレスで子供になにか買い与えてしまったと思います。子供に対して申し訳なくて、不憫で、「ママどうしていつもいないの」「ママお仕事がんばって」と悲しい表情で子供が応援してくれるのがつらかったです。疲れ果てた挙句に、当日解雇という不法な方法で解雇されました。
びっくりしたし、はぁ?と思いましたが、そこを辞める事が出来て、帰り道はスッキリしました!
このとき、『時間』て大切だ、、、
●●さんが、子供が小4から正社員になったけど大丈夫だよ、とか、そういうのに気を取られ過ぎた、と痛感しました。
まずは、じぶんを大切にしないと、子供も大切に出来ないということ。
少し時間をかけて無理のない仕事選びが必須です。