会議室

化粧品会社に就職

化粧品売り場
化粧品売り場の例・注)このメーカーは関係ありません

私は22歳の時に化粧品会社に就職しました。
様々な店舗の店頭で会社のブランドのスキンケアからメーキャップを販売する仕事でした。

この仕事は始業時間、就業時間ともに遅めで、朝が弱い私にはぴったりでした。
化粧も好きでしたし、スキンケアも興味があったので、とても楽しかったです。

女性が多い仕事場です

化粧品を売りますので、やはり女性が多い仕事場です。
いざこざも起きます。
目の前で露骨なイジメも起きます。
強く注意しただけみたいな場合もありますが、それで仕事を辞めてしまう人や、同期をけり落そうと、先輩社員にあること無い事を吹き込んで集団無視に持ち込むような人、会議中に気に入らない人を皆の前で恥をかかせようと集団で無視したり笑ったりする人など、真っ黒な部分もたくさんありました。
講師や上司も、見て見ぬフリ(95%そうだと思う)です。
相談したらどうにかなるものではありません。
相談した事で悪くなった事例も多々みかけました。
気を確かに保つためには、会社と自分・一緒に働く人と自分、これを一定の距離を保って接することだと学びました。
本来は、化粧品の内容成分や使い方等を勉強して、お客様にお伝えする、これだけなんですが・・・ 人間関係って難しいものです。

会社の支店でセミナー中の出来事

昼間の会議室
昼間の会議室

この日は店頭での仕事ではなく、支店の会議室に美容部員が集まって新製品の勉強会の日でした。
会議室にはメイクを落としたり新製品のメイクのための道具や、既存品から新製品まで全員が使える準備と、スライドを見るための装置など全てがそろっています。
4~50人の美容部員の集まりはとても華やかです。
新製品案内が始まると、テキストを見ながらスライドでの説明を受け、その後に新製品の現品見本が各テーブルに回ってきます。
手の甲でその質感を試したり、店頭でのディスプレイを考えたり、自分のお店でテスターが何個必要か考えたりします。

私のテーブルには6人程(毎回ランダムに席が決められています)の美容部員がいて、その中に50代(皆年齢よりはるかに若く見えるのではっきりと年がわからないのです)と思われるAさんという方がいらっしゃいました。
Aさんは、物腰も柔らかで、いつまでも純粋で無邪気な若々しい先輩です。世の中にこんなに可愛らしい女性がいるんだとビックリするほど無邪気なのです。

あー今日はAさんと同席だ、今日はラッキー。なんて思っていたら、講師のマイクから
「ひゃぁははははは・・・」
と笑い声が聞こえてきました。
えっ?と思って講師を見ましたが、普通に商品の説明をしています。
まわりでももちろん誰も笑っていませんし、静かです。
気のせいかな、と思っていると、
「ふふふふふ・・・」
「あっはっはっはははははぁ・・・」
マイク、というより頭のうえにあるスピーカーから直接この声が聞こえてきたような気がして、天井を見上げると、どうやら隣に座っていたAさん、その他にも聞こえた人は全体の5分の1程おり、みんな一様に天井を見上げた後にキョトンとしたり、ヤダ!と怖がる人もいました。このスピーカーの場所から離れた人には聞こえていなかったようです。
Aさんが聞こえていたのも何か幸運で、発言権のあるAさんが
「今、へんな笑い声が聞こえました!」
と講師に言ってくれましたが、数人の講師達が
「はい!終わり終わり!」
と手を叩いて前を向くように促し、この『変な声事件』はうやむやに終わってしまいました。

科学の進んだ真昼間の会社のフロアにもこんな心霊騒動が起こるんだなぁとびっくりしました。

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