出向先でたくさんの霊体験

美容部員として出向したお店の数々

華やかな化粧品売り場ですが、長くいるとお客さん以外の というか生きてる以外の人もここにいる事がわかります。
死んだ後でも、女性はお化粧品を見たいんだなとおもいます。

15年ほど美容部員をやっていましたが、様々な店舗へ行きました。
田舎の方の店舗だとお客様のおばあ様がお漬物を持ってきてくださったり、トイレに蛇がいたり駐車場にすごい大きい蜂が巣を作っていたりする自然豊かなお店があったり。
商店街の店舗なら、商店街のお祭りに行かせてもらえたり。

美容部員の入れ替えの激しい時期には、急に店舗から店舗への異動がありました。
その中には、『お化けがでるらしいよ』で有名な店舗もありました。

F店

mystery person
mystery person

この店舗は、休憩室にお化けが出るで有名でした。
私の同期がここに入店することになり、
「霊のうわさがあるトコじゃん、怖いけど私、入院中にも何も見た事ないから多分平気ー。」
と言っていましたが、やっぱり出たそうです。
休憩中に、畳の部屋だからと1人で横になってTVを見ていたら、キィィィとドアが閉まる音がしたので?と見ると、店内メンバーにはいない、見た事のない男性が『出ていく後ろ姿』だったそうです。このチェーンは休憩室が3畳ほどしかないので自分以外が隠れる場所は無く、ドアも開ける音ではなく閉める時の音がしたそうで、ただただ凍り付いたそうです。
その外にも、この店舗には2階があったのですが、そこはある時期から売り場を使わず、物置になっていた場所です。真っ暗で入る人はなかなかいませんが、そこにやはり店舗スタッフとは違う恰好の男性が階段を上がっていく腰から足元が見えてしまい、泥棒だと困るからと見に行きましたがやはりいなくて、とても怖かったそうです。この同期はこんな事が頻繁にあるので会社に異動のお願いをしていました。

呪われたS店

美容部員の間で『呪われた』と噂されていた店舗に異動することになった私は、何が呪われているんだろうと思いましたが、理由は『ここに異動する美容部員は半年ほどすると必ず何らかの事情で会社を辞める』と噂の店舗でした。
私の前に入っていた人も、
「噂を信じてはいなかったけど、この店舗に入ってから身内に不幸が続いて、今回辞めることになったの」
と言い、なんだかちょっと怖い気がしました。
・・・が結局、私には何の不幸も無く、店舗の社員さんもパートさんもバイトさんもみんな良い人ばかりで、『呪われた』なんて噂は消え去りました。

こちらの方が怖いんじゃないか?A店

『呪われた店舗』に結局2~3年いた後、同市内の全く別の系列の店舗に異動になりました。

ここは元家電量販店や様々なメーカーが入っていただけありバックヤードがめちゃくちゃ広い店舗でした。

ある朝、出勤時に事務室へ行くと、長テーブルとパイプ椅子があるのですがここにパートさんが座っていました。
「おはようございまーす」
と挨拶をして、その人の後ろを通りロッカーへ向かいました。
美容部員が店舗に出勤する時間は遅めですので、こんな休憩でもない時間に人が座っている違和感と、挨拶が帰ってこない不自然さに、このかたは何してるんだろうと、ふと振り返りました。
誰もいません。
「え」
もし出ていけば確実に私の右を通るはずですし、そのかたはパイプ椅子に深く腰掛けていましたので、音もさせないで出ていくのはちょっと無理のある素材の床なんです。音、全然しなかった・・・?と、ちょっと考えてしまいました。
あれ?
考えれば考えるほど変です。
何もない壁にむかって真っすぐ座っていたし、服もグレーで店舗の皆さんと制服すら違う・・・しかもこんな時間、ていうかこんな至近距離で誰かわからない訳がない おかしい。
誰かが座ってた・・・

でももう消えているし(見えないだけでいるのかもしれない)、もう仕方ない!考えても仕方ない!
と、考えるのは諦めました。

KOSEの商品を見つめる人

コスメカウンター
コスメカウンター

ある日、コスメカウンターでお客様カルテを整理したり、サンプルをセットしたりを大量にやる日がありました。
化粧品の発注、納品以外で給料日があと少し、みたいな日は全然お客様がみえない事もあります。こんな日が、もくもくと作業を続けるにはうってつけの日なんです。

コスメカウンターは、化粧品の棚と棚に囲まれており、お客様が来たら、お客様が手に付けたテスターを拭くためのコットンやリムーバーを用意したり、こちらを何回も見ていたら、ご質問があるかもしれないのでちょっと周囲を気にかけながらの作業となります。

作業をしていると、右側の売り場に女性がいらして、メーキャップ用品をご覧になっていることに気づきました。

そこはコーセーさんの売り場で、コットンやきれいなスポンジ、ゴミ箱も用意してあるので自由に試していただけるようになっています。

美容部員があまりに話しかけてくると気が散りますので、
「いらっしゃいませぇ」
と柔らかく声を出し、ご自由にご覧下さいという雰囲気で私は私の作業を続けていました。
しばらく経って、お客様がファンデの色選びとかで困ってないかな?とお客様の方を見ると、もういらっしゃいませんでした。
あれ?いま洋服の色とか足元が見えてたのに、急いでらしたのかな、すぐ声を掛けたらよかったなと思いました。
また作業を続けると、やはりそこにさっきの女性が立っています。
あ、何か選んでいて商品の事で悩んでいらっしゃる様子かな、と目線を右にやると、あれ?いない。
これが何回か続き、変だな・・・と感じていると、そこに当時仲の良かったCちゃんが
「ちょっと近くまで来たから化粧品を見に来たよー」
とやってきました。
Cちゃんは、霊能者さんがやっている占い屋さんで事務や補佐をやっていました。
Cちゃんも霊能力があるので、霊能者の先生も助かっていたようです。
「あ、Cちゃん、いらっしゃい。新しいファンデが出るからサンプル持っていって」
と声を掛けるも、Cちゃんはじっと何か見ています。何か興味のある商品があるのかな?と思い、それをお顔につけてあげようと、スキンケアの支度をしようとした時。

みえる人

woman's right eye
woman’s right eye

「そこに、川っていうか・・・ 水の事故で亡くなった女の人が立ってる」
「え。KOSEの前のトコ?」
「うん。」
おおおおお。やっぱり居たんだ。。
死因もわかるなんて、どういうふうにわかるんだろう。
「あの人は化粧品見てるだけだから大丈夫じゃないかな、死んだって気づいてないみたい。ま、そーゆう人も世の中にはいるよね。」
そーゆうモノなのか・・・
ゆっくり、気のすむまで化粧品をみてください・・・
やっぱり女性は化粧品で元気になるものだと改めて感じました。

Cちゃんは今後も登場します。

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