モデルのバイト(単発)
モデルのバイトは緊張するのが地獄
知りあいのお店や会社、美容院などから、
『簡単なアルバイトで3日くらい時間もらえないかな、お給料はちゃんと出すよ』
というラッキー程度のアルバイト経験があります。
私は5種類にモデルのバイトをしてみてこう思いました。
『緊張するから向いてないな。』
小遣い欲しさにやってしまったので、とりあえず書き綴ります。
本業のモデルさんと違い、単発で個人的に受けたバイトです。
頼まれてしまった時にコレを参考にしてもらえれば幸いです。
着物のモデル・ランウェイ
着物のモデルを頼まれました。
私は身長が151cmしかないので、多分人数合わせです。
呉服屋さんのパーティーで、新作の着物のお披露目をやるだけとのことでしたが、1万円もらえるのでラッキーと思ってOKしました。
まず衣装合わせに一回試着に行きました。
背が低いので、肩のみ柄有りで、あとは真っ黒という着物でした。
細かったので、お腹にタオルをグルグル巻きで、お腹をどっしりと見せます。
衣装合わせはこれだけで、前日にステージの歩くところを覚えて出演者で来られる人は全員参加でウォーキングをやりました。
着物は、なるべく内股にするのがキレイに見えるので、止まってポーズをとる時に意識して内股で立ち止まるようにとの事でした。
しかし、ホテルの1番広い大広間で、ウォーキングのステージが大掛かりに作ってあり、げっ・・・ なんか、人がたくさん来るんだろうか・・・緊張しいなのにどうしよう、と思いました。
当日は客席は満席で信じられない位人がいます。
ランウェイは照明で明るく、客席は暗くなっていて緊張を誘います。
昨日覚えた振り付けを忘れそうなので、1番でなく2番で行かせてもらいました。
《結論》
ちゃんと規模をきいておけば良かったです。
緊張しました。
ハンドモデル・ネイルサロン

ハンドモデルを頼まれたときは、雑誌に手が載るだけだったので、気が楽でした。
これも呑気に引き受けてしまったのですが、前日に爪をやるから来てと言われ、サロンに行きました。
爪を塗るのにすごく時間がかかって、お尻が痛くなってしまいました。
当日までの一晩、その爪を傷つけないようにすごしたのですが、なぜか指に引っかき傷をつくってしまい、ちょっと深く肌が掘れてしまったので、連絡をし謝りましたが、撮影はするとのこと。
きれいに飾られたディスプレイに、手を重ねて置き、頭や体が映らないようにしゃがみます。ずっと写真をとっていたので次第に足がしびれましたが、我慢しました。
そのうち、やはり傷にファンデーションを塗って隠し、手のポーズを変えるとの事で、傷口にファンデーションを塗られました。
《結果》
お金はやはり1万ほどもらいましたが、傷口にファンデはイヤだなと思いました。
プロの人は怪我なんかしないんでしょうね・・・
ウェディングドレス・洋風和風

これが1番恥をかいたモデル経験です。
友達が結婚式場で働いており、これから挙式をする人向けの、ドレスを見せるためのショーをやるとのことで、頼まれました。
着物モデルで緊張したので断りましたが、期日になってもモデルが集まらなかったのでお願い!と頭を下げるので、うぅ・・・と思いましたが、幼馴染が困っているので知らん顔なんて出来ずに引き受けてしまいました。
やはりフィッティングがありましたが、私以外は本格的なモデルさんもおり、恥ずかしかったです。
時代的に神田うのさんのドレスだったのですが、ドレスが可愛くて、これを着れるのかぁ、嬉しいなぁと思いました。
私だけ、背が低いので、16cmのヒールをはくことになりました。
これは、ステージで転びたくないなぁと思いました。
ランウェイで歩く練習もしました。ころばないようにドレスの内側からスソを蹴るようにして歩くこと、ステージに上がったあとはずっと笑顔で、とのお達しがありました。
当日、みんなメークやヘアを順番でやりましたが、どんどん時間が足りなくなっていたようで、私の番になると「急いでここに入って!」とドレスが床に置いてあります。
あわててそこに入って、チューブトップのドレスを胸まで持ち上げ、背中を閉めようとした時です。
なんとファスナーが閉まりません・・・。
「息吐いてー!」
と言われ、なるべく胴を細くしましたが、ファスナーは閉じず、もう1人着せる係が来ました。
どうやら、151cm42kgを、ほかのモデルが165cm以上あるので見間違えていたらしく、衣装係の人が私の体重データだけ見て細い人だと思って両脇をかなり詰めて縫ってしまったそうです。
「やばい、はやくほどいてー!」
と修羅場になっており、私はファスナーが閉まらないなんて初めての事で恥ずかしくて真っ赤になってしまいました。
ヘアメークは終わっていたので、ほどいたドレスのファスナーが上がったら、すぐにステージ裏に向かいました。
そでから会場を見ると、着物のショーに比べたらさほど人数もおらず、ほっとしましたが、何台かカメラが入っており、うわ、転びたくない・・・と再度思いました。
自分の番が来て、ステージで8の字にゆっくり歩いたら、お客さんのテーブルをまわってドレスを見せて歩きました。
転ばないで済みましたが、衣装の人に「太ったの?!太ったの?!」とかパニックで言われてすごい何ともいえない気持ちになりました。
アホの私は、この後も、何回か頼まれてウェディングショーに出てしまいました。
《結果》
お金は安くで、1回のショーで5000円でしたが、実際歩く時間なんて5分くらいです。可愛い色ドレスや、打掛、和風の着物も着たりしました。これは楽しかったです。
ヘアカットモデル・ランウェイ

これは、美容室のカットモデルで、雑誌にちょっと載る位で、カット・カラー・パーマが無料でやってもらえてお小遣いももらえるというので引き受けてしまいました。
髪は、可愛いピンクでふんわりした可愛いパーマで、長さは肩につかない位。
普段自分だったらこんなオーダーはしないので、わぁ、やって良かったと思いました。
しかし、ここから少し変な話になっていき、この仕上げを大きな会場でやるというのです。
なんだか嫌な予感・・・
それは的中し、ホールの広さは1720㎡、高さは58mの大空間で、収容人数4000人と恐ろしく大きな会場でカットとスタイリングのモデルをやった挙句にランウェイです。
本当に緊張するほうの私なので、もう、これを引き受けて後悔、後悔、後悔の嵐でしたが、無常にもそれは始まってしまいました。
美容師のイベントだったようです。
気合の入ったところは外国人モデルをつかったり、歩き方を見てもどう見てもあれは素人の動きじゃないぞ、という本物モデルを使っているので、もう場違いに思えて恥ずかしくなってしまいました。
しかも美容師さんが『わ』行から始まる名前だったので、ランウェイを歩く最後の1人となってしまいました。
どう考えても、裏方人間の私は、早くこの時間が終わって欲しくて、本当にへんな早歩きをしてしまい、美容室の皆さんはゲラゲラ笑っていましたが、審査に悪影響なんじゃないかと肝が冷える思いでした。
《結果》
このおそろしい大会に出てしまってから、もうこういう類のお願いは断るようになりました。